ハワイ島の雨季について!雨季の期間や注意点・雨が降った場合の楽しみ方をご紹介
目次
ビッグアイランドの愛称で
知られるハワイ島
ビッグアイランドと呼ばれ親しまれている、ハワイ諸島の中で一番大きな島であるハワイ島は、世界に17種類ある気候区分のうち、15種類が島内にあると言われており、変化に富んだ景観が見どころです。
ハワイ島中央部には、富士山よりも高い標高4000mを越える山であるマウナケア山とマウナロア山があります。
山には雪が降り、東側は熱帯雨林の気候で降水量が多いことで知られるヒロ、ホノカア、カラパナがあります。
西側は乾燥地帯で雨が年間を通じて少ないコナ、カイルア、砂漠気候で知られるワイコロア、地中海性気候のマウナケア、ツンドラのマウナケア山頂などがあり、ハワイ島ではビーチで泳いで、山でスノボーする姿も見られます。
自生する植物も多種多様で、激しく活動を続けるキラウエア火山、ハワイ諸島では落差が最大のアカカ滝、漆黒の海岸ブラックサンドビーチ、天体観測などハワイ島の魅力は尽きません。
また、ハワイ島はカメハメハ大王が生まれた島で歴史も古く、先住民にとって神聖な場所がいくつもあり、大自然の驚異と神秘的な魅力を感じさせてくれる島です。
ハワイ島ってどんなところ
ハワイ島はハワイ諸島中でも最も大きな島で、歴史も古く、さまざまな自然がある島で何度訪れても飽きない観光地です。
古代から受け継いできた神聖な場所には伝説が残り、今でも語り継がれています。
マウナケア山は標高4200m、山頂は世界で最も美しい星空が見られる場所だと言われていて、日本の国立天文台すばるを始め、各国の天文台がずらりと並んでいます。
マウナケア山はその山頂まで車でアクセスできることでも有名で、山頂から眺めるサンライズ・サンセットが大変美しく一生の思い出に残るでしょう。
また、ハワイといえば白い砂浜に青い海のイメージですが、ハワイ島は火山の噴火の影響で白い砂浜が非常に少なく、ほとんど漆黒の海岸ばかりで、その向こうに濃いマリンブルーの海が広がり、そのコントラストが魅力の一つになっています。
ハワイ島には手付かずの大自然が今も残り、多くの観光客は癒やしを求めてやって来ます。
ハワイ島の伝説と自然は、人々に安らぎと穏やかなリゾートライフを与えてくれるのです。
ハワイ島への行き方
ハワイ島の国際空港は、エリソン・オニズカ・コナ国際空港とヒロ国際空港の2つがあります。
コナ国際空港まではJALが成田空港から、ハワイアン航空が羽田空港から就航しています。
しかし、便数が少なく、地方からハワイ島まで行くのは不便なので、オアフ島のホノルル国際空港から国内線に乗り継ぎ、コナ国際空港またはヒロ交際空港へ行く人がほとんどです。
ホノルル国際空港までは成田空港・羽田空港・新千歳空港・中部国際空港・関西国際空港・福岡空港からも行けて、日本からの所要時間は約7~8時間です。
ホノルルで乗り継ぐ場合は日本からの到着が遅れることも考慮して飛行機を予約しておくほうがいいでしょう。
ホノルルからハワイ島の西海岸にあるコナ国際空港までは45分くらいです。
東海岸にはヒロ国際空港があります。
コナコーヒーとして有名なコナは乾燥地帯にあり、美しいビーチやリゾートホテルもたくさんあります。
宿泊先や観光する場所によって利用する空港を選びましょう。
ワイコロア、マウナ・ラニなどハワイ島を代表する高級リゾート地に行くなら、コナ国際空港が便利です。
ハワイ島の魅力
ハワイ島には人気の観光スポットであるキラウエア火山があり、伝説では女神ペレが住むとされ、先住民は信仰の対象としていました。
また、ハワイ島は世界中の天文学者が注目するマウナケア山があります。
標高が富士山よりも高いマウナケア山の頂上は乾燥が進み、晴天率が年間を通じて高く、標高の高さから人工の光が届かないため、天体観測に最適な場所です。
夏でも雪が残ることもある常夏ハワイとはかけ離れた世界がマウナケア山頂にはあり、多くの観光客がここから眺める幻想的で神秘的な景色に魅了されているのです。
天体観測ツアーもあって、世界で一番美しい星空が見られます。
11カ国から13の天文台が集まるマウナケア山頂には天体望遠鏡の施設があり壮観な眺めです。
ハワイ島は喧騒から離れて静かに瞑想したり、誰にも邪魔されずアクティビティを楽しんだりしてリゾートライフが過ごせる島です。
日本人が年間100万人訪れるハワイですが、宿泊のほとんどはオアフ島。
ツアーでハワイ島に来る人がいても、ハワイ島に宿泊してリゾートを楽しむ日本人はまだ少ないといえます。
ハワイ島の魅力を知って、次回からハワイ島に宿泊して、日本への帰りにオアフ島でショッピングを楽しむために1、2泊するのもおすすめです。
そんなハワイ島の魅力について詳しく見てみましょう。
手付かずの壮大な大自然
ハワイ島には手付かずの自然があることが人気の理由の1つです。
また、スピリチュアルな世界3大パワースポットの一つがあることでも有名です。
それがマウナ・ラニ・リゾート内にある「マウナ・ラニ」。
ハワイ語で「天国に届く丘」と意味で、古代ハワイ王国の王族が魂や生命力を培ってきたと言われる場所です。
このように、ハワイ島の大自然とスピリチュアルな雰囲気が結びついて現在に至っているものが圧倒的に多いことに驚かされるでしょう。
迫力満点の火山
ハワイ島に降り立てば、驚きと感動の連続が待っています。
その一つが、キラウエア火山のあるハワイ火山国立公園です。
ハワイ火山国立公園は、ハワイ島でただ一つの世界遺産であり、地球の鼓動が感じられるスポットだといえるでしょう。
キラウエア火山の火口の1つである「マレマウマウ火口」は、ハワイの伝説に登場する女神ペレが住む神聖な場所といわれています。
世界で最も活発な火山として知られ、周辺の台地が大噴火で流れ出した溶岩で固まった様子には、キラウエア火山の途方もないパワーを感じられるでしょう。
2018年5月の大噴火により、山頂のカルデラの直下にあった赤く煮えたぎっていたマグマ溜まりは無くなり、通行止めになっていた観光ルートも自由に行き来できるようになりました。
現在は火口が大幅に陥没して拡大した姿を見るハイキングコースがあり、砂漠や熱帯雨林、ペトログリフを見ることもできます。
ハワイ火山国立公園は面積約1,308平方kmで、公園内にはキラウエア・ビジター・センターがあり公園内のインフォメーションやショップもあります。
キラウエア火山のツアーの見どころは、海まで続く溶岩台地「チェーン・オブ・クレーターズ・ロード」を下りながら溶岩浴や散歩することで、ハワイ島でしか体験できないものです。
その他、ヘリで上空から火山の全貌を鑑賞するツアーも用意されています。
入園料は車1台30ドル、徒歩または自転車1名15ドル、バイク1台25ドルでいずれも7日間有効です。
国立公園年間パスポートは55ドルで購入できます。
美しいビーチ
ハワイ島は白い砂浜のビーチが少ないことが特徴です。
ですが、その数少ない白い砂浜が見られる息をのむほど美しいビーチ「カハルウ・ビーチ」はシュノーケリングが楽しめ、まれにウミガメと遭遇することもあって多くの観光客訪れています。
ビーチにはレンタルショップもあるので、手ぶらで行くことも可能です。
また、全米でナンバーワンにも輝いた「ハプナ・ビーチ」は白い砂浜とどこまでも広がる青い海とのコントラストに感動します。
すぐそばにウェスティン・ハプナ・ビーチ・リゾートがあり、ホテルの目の前に全米で最も美しいビーチが広がっています。
ハプナ・ビーチでのんびり過ごしていると時間が経つのも忘れてしまうほどです。
他にもハワイ島には美しいビーチが点在しています。
ショッピングやグルメもおすすめ
ハワイ島西部ワイコロア・ビーチ・リゾートには、2008年にオープンした「クイーンズ・マーケットプレイス」があり、ハワイアンジュエリーをはじめ雑貨、日用品、水着をはじめとするスポーツ用品、楽器店などが出店しています。
コナには、地元の人も買い物に来る「コナ・イン・ショッピング・ビレッジ」があります。
日本人にもお馴染みのウェンディーズやスターバックスなどもあって便利です。
北西部にある「コナ・コモンズ・ショッピング・センター」はスポーツ用品・アウトレット・雑貨屋などがあるショッピングセンターです。
ヒロには「プリンス・クヒオ・プラザ」があって、雑貨屋・グルメ・映画館・ブランドショップなど約70店舗が集まっています。
コナ、ヒロはノスタルジックな雰囲気に包まれた魅力的な街で、古きよき時代のハワイを感じさせてくれるスポットです。
文化や歴史を学ぼう
ハワイの歴史は、1,500年前に当時無人島だったハワイ島にマルケサス諸島のポリネシア人が到達して始まります。
タヒチからも多くの移住者がやって来て、彼らは信仰を持ち込みハワイの文化が形作られました。
1778年にキャプテン・クックがカウアイ島ワイメア湾に上陸して西洋の文化をもたらし、その後1810年に、ハワイ島のノース・コハラで生まれたカメハメハ大王がハワイ全島を統一し、ハワイ王国を作りました。
1959年にアメリカの50番目の州になるまで紆余曲折あったハワイですが、ハワイ島にはカメハメハ大王が作った建物や歴史、文化が今でも受け継がれています。
ハワイ島の歴史を知れば、もっと身近にハワイ島を感じられるでしょう。
なぜなら、ハワイ島の観光スポットのほとんどが歴史と常にリンクしているからです。
ハワイ島の雨季について
ハワイは日本よりも湿度が少なく、1年を通じて過ごしやすい気候ですが、ハワイ島の気候は大きく2つに分かれます。
5月から10月くらいまでが乾季、11月から4月くらいまでが雨季です。
ハワイ島東部ヒロは、全米でも一番降水量が多い都市で、温かい貿易風が山にぶつかり雨を降らせるため晴天率は50%程度になります。
雨季の時期になると晴天率が下がり、雨の日が長く続くこともあるでしょう。
雨季の期間
ハワイ島の雨季は11月から4月くらいまでとされ、この時期になると次第に雨の降る日が多くなります。
また、朝や夕方には熱帯雨林特有のスコールが降り、一日中雨が降っている日も珍しくありません。
10月から12月の平均気温は昼間25℃くらいなので海やプールで楽しめますが、朝晩は雨が降ると冷え込みます。
1月から2月はハワイで最も寒い月と言われ、昼間の最高気温が25℃前後くらいです。
昼間でも日陰に入ると長袖が欲しくなる季節で、朝晩は羽織るものが必要になります。
気候
ヒロとコナの気温を比べると、ヒロの方が最低気温が3℃近く低いです。
ヒロは熱帯雨林気候に属していて、年間降水量は3,300mmにも及びます。
朝晩や雨が1日降る日は冷え込むため、ツアーに出る際は、雨具はもちろん防寒対策も必要になります。
服装や持ち物について
ハワイ島東部では、雨季の時期は折りたたみ傘、レインコートなどが必要です。
マウナケア山のような高山にツアーで行く際は、濡れると体温が急に低くなる低体温症になる危険もあります。
そのため、防寒対策はしっかりと準備しておきましょう。
また、海上でのサンセットクルーズやホエールウォッチング、マリンスポーツの際には上着などを用意すると安心です。
雨季の楽しみ方
雨季になるとハワイ島は一段と冷え込むため、プールやビーチサイドで寝そべっていると寒く感じることがあります。
一方で、雨の日はたくさんの虹が見られることから、ハワイアンウェディングでは神様の祝福だと言われています。
楽しみにしていたハワイ旅行が雨であっても、雨だからこその楽しみがあります。
雨季の楽しみ方をいくつかご紹介しましょう。
虹を見られるかも
ハワイでは、10月から4月が雨季にあたります。
雨が降れば楽しいハワイ旅行も室内でじっと過ごすことになりつまらないと思いがちですが、ハワイでは雨が上がれば虹が見られます。
女神ヒナが住んでいると言われるレインボーフォールズでは、快晴の時は滝の水もわずかしか流れていませんが、一旦まとまった雨が降るとその様子は一変し、濁流となって滝壺へ落ちて行くのです。
そしてその滝壺に美しい虹がかかるのです。
レインボーフォールズに行くなら、雨上がりの午前中がおすすめと言われるのはそのためです。
雨季であっても一日中ずっと雨
ということではない
ハワイ島で迎える雨季は一日中雨が降る日もあります。
ですが、ほとんどの場合はスコールのような一時的なものが多く、雨上がりはカラッと晴れるので観光が楽しめるでしょう。
ショッピングやグルメを楽しもう
雨の日は、ホテルの部屋で過ごすだけではなく、ショッピングやグルメを楽しんではいかがでしょうか?
ショッピングセンターなどでお土産を探すのもおすすめです。
ツアーに出かけるとゆっくりお土産を探す時間もないので絶好のチャンスです。
疲れたらレストランやカフェでハワイアングルメを楽しむのもいいかもしれません。
お茶をしながら窓からハワイの雨を眺めると、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。
旅費が安い
ハワイ旅行を考えるなら雨季のシーズンが一番料金も安くておすすめです。
雨季といっても1日も海に入れないということありません。
マリンスポーツも堪能できて、12月から4月ならホエールウォッチングもできる時期になります。
また、ハワイではゴルフをするなら12月から3月がオンシーズンです。
このように雨季のシーズンでもたくさん楽しめるアクティビティがあります。
ゴールデンウィークや夏休み、年末年始などは一番料金が高いため、コストを抑えたい方は旅費が安い雨季に旅行しましょう。
雨季でも楽しめる
おすすめのアクティビティ
ハワイ島の雨季に楽しめるおすすめのアクティビティをご紹介します。
雨季だからと諦めず、楽しい思い出を作りましょう。
ヘリコプター遊覧
雨季でも楽しめるヘリコプター遊覧はいかがですか?
贅沢に雄大なハワイを上空から堪能できるのがおすすめポイントです。
ツアーには日本人パイロットもいるので安心して楽しめます。
空からしか眺められないハワイを堪能してみましょう。
おすすめポイント
ヘリコプター遊覧では、ハワイ島を代表するキラウエア火山の火口や溶岩の様子が見られます。
溶岩がどのように流れ出したか、キラウエア火山全体がみられるのは上空からだけです。
神聖なワイピオ渓谷、コハラ・コースト、マウナケア山など、ハワイ島上空から眺めるダイナミックな景色と自然を独り占めできます。
ホエールウォッチング
冬限定のハワイ島のツアーといえばホエールウォッチングです。
間近でみるクジラの様子は圧巻です。
おすすめポイント
水飛沫を上げて海面をジャンプする巨大なクジラの姿は壮大で思わず興奮するでしょう。
このダイナミックなホエールウォッチングは、12月から4月中旬までの限定ツアーです。
朝食付き、カクテルやディナー付きなど、さまざまなツアーが用意されています。
ハワイ島の思い出の1ページに、ホエールウォッチングをどうぞお楽しみ下さい。
ルアウショー
ルアウとはハワイ語で「宴会」を意味し、ハワイ島のサンセットと浜辺の穏やかで優しい風に包まれて楽しむエンターテインメントです。
ハワイの伝統料理を堪能しながらポリネシアン文化に触れられるでしょう。
おすすめポイント
ポリネシアン文化を伝えるフラダンスや迫力あるファイヤーダンス、それらは古代の民話や南太平洋の歴史や文化を表現したものです。
見ているとフィジーやサモア、タヒチにもつながる伝統文化を感じさせてくれます。
ハワイのルーツがそこにあることを教えてくれる貴重なショーです。
おすすめのツアー
ハワイ島に行くならツアー参加がおすすめです。
大自然の壮大さを肌で感じられる魅力的なツアーがたくさんあります。
雨季の季節でもハワイ島の楽しみ方はたくさんあります。
雨季の期間しか楽しめないツアーもあるので、目的地や予算などを考えて参加してみてはいかがでしょう。
キラウエア火山
ヘリコプター遊覧
大自然の驚異、地球の生命を感じさせるキラウエア火山を、ヘリコプターで遊覧するツアーです。
面積約1,308平方kmにも及ぶ広大なハワイ火山国立公園を上空から眺められます。
2018年の噴火で拡大したキラウエア火山の火口「ハレウマウマクレーター」、流れ出た溶岩が黒く固まってできた「チェーン・オブ・クレーターズロード」など、必見のスポットを上空から鑑賞します。
ハワイ島の壮大な自然を肌で感じるヘリコプター遊覧は、人気のおすすめツアーです。
ホエールウォッチングクルーズ
ハワイ島の冬限定人気ツアーはなんといってもホエールウォッチングです。
こちらのツアーはクジラに遭遇できない場合は、再度無料で乗船できる嬉しいサービス付き。
しかも軽食やドリンクもあります。
巨大なザトウクジラが目の前でジャンプする光景を見ると圧倒されるでしょう。
約90分間の朝限定ツアーで、終了後ほかのツアーに参加することもできるので、貴重な滞在時間を存分に楽しめます。
伝統ルアウ&フラ・ハワイアンショー
レジェンズ・オブ・ハワイ
ハワイに来たら、ルアウは一度見ておきたいエンターテインメントです。
ハワイ伝統のルアウショーを美味しいディナーをいただきながら楽しむツアーで、美しいフラダンスや迫力あるファイヤーダンスは必見です。
楽しいフラの体験レッスン付きで、ハワイの文化に触れながら過ごす一夜はきっと素敵なハワイの思い出になるでしょう。
まとめ
雨季にハワイ島に行く魅力などについてご紹介しました。
ハワイ島に行くなら雨季もおすすめです。
旅費が安いのはもちろんですが、この時期にしか体験できないものがあるからです。
ハワイ島で過ごす時間をどう楽しむかはあなた次第です。
大きなハワイ島をのんびり楽しみませんか?