ハワイ島でウミガメを見る方法!高確率で遭遇できるポイント・一緒に泳げるツアーをご紹介
目次
ビッグアイランドの愛称で知られる
ハワイ島
ハワイ諸島には人が住める島が8つありますが、その中でも一番大きな島がハワイ島です。
他の7つの島の合計よりも広い面積で、四国の半分ほどの大きさがあります。そのため、ビッグアイランドという愛称でも有名です。
島内を一周するだけでも丸一日かかると思った方がよいでしょう。
ハワイ島ってどんなところ
ハワイ島には4,000メートルを超える山が二つもあり、標高の高い地域では雪が積もる場所もあります。ハワイは常夏のイメージが強いので、驚く方も多いのではないでしょうか。
雪を体験できる山があると思えば、まるで熱帯雨林のようなジャングルもあります。
そのような多様な地形を有することから、ハワイ島にはたくさんの気候が存在し、気候の宝庫としても有名です。
また、溶岩を流し続けている火山や、世界に誇るコーヒー農園もあり、ハワイ島にはあちこちに見るべきポイントが点在しています。
ハワイ島への行き方
ハワイ島には西側のコナと東側のヒロに、二つの国際空港があります。
西側には大型リゾートホテルが集中しているので、観光客はコナ国際空港を利用する方が多いです。
日本からは、成田空港と羽田空港からコナ国際空港までの直行便が飛んでいます。
地方の主要空港からは東京で乗り換える方法と、ホノルルで乗り換える方法があります。
ホノルル空港からハワイ島へは毎日多くの便が飛んでいるので、ホノルルで乗り換えて行くのが便利でしょう。
ハワイ島の魅力
ハワイ島は、ハワイ諸島の中でも最も新しくて最も大きな島。この島には驚くほどの魅力がたくさん詰まっています。
世界で最も活発な火山の一つであるキラウエア火山、美しい黒砂ビーチ、世界で一番星空に近いと言われるマウナケアなど、とにかく見所がたくさんのハワイ島です。
手付かずの壮大な大自然
ハワイ島の自然はとにかくスケールが大きいです。キラウエア火山の溶岩の塊を目の当たりにすると、その壮大さを感じられるでしょう。
また、駐車場から1時間のハイキングでやっとたどり着くことのできるビーチなどもあり、簡単には人を寄せ付けないところもハワイ島の魅力です。
迫力満点の火山
ハワイ島で最も大きな印象を与えるのは火山活動だといえます。
2018年5月に大きな噴火があり、流れ出る溶岩のニュースを見た人も多いのではないでしょうか。現在では噴火活動は落ち着き赤い溶岩は見られなくなりました。
ハワイ火山国立公園は開園していますが、一部閉鎖エリアがあるので事前の確認が必要です。
火山の噴火口を見たり、溶岩の上を歩いたりするとその迫力に圧倒されるでしょう。道路脇に残された溶岩の塊や飲み込まれた標識など、どれも驚くことばかりです。
美しいビーチ
ハワイ島のビーチは黒砂や白砂、緑の砂、玉砂利、サンゴの石の浜など、様々な色が特徴です。
特に多いのは、溶岩が砕けて砂になった黒砂海岸(ブラックサンドビーチ)です。海水の色も深い青に見えるので、ミステリアスな雰囲気を感じます。
島の西側は溶岩の影響が少ないため白い砂の海岸が各所にあります。深い部分の濃い青と浅瀬のクリスタルブルーのコントラストが美しいです。
また、グリーンサンドビーチと呼ばれる珍しい緑の砂のビーチもあります。カンラン石(ペリドット)という緑色の鉱物が砂に多く混ざっているため、オリーブ色のような砂浜に見えます。
このように、ハワイのビーチは多彩でとても美しいのが特徴です。
ショッピングやグルメもおすすめ
ハワイ島にはアウトレットモールはありませんが、アウトレット価格と変わらないお店や、ハワイ島ならではのお土産が買えるお店などがあり、ショッピングも楽しめます。
また、食事やスナックなども楽しめます。高級グルメだけでなくハワイ島ならではのB級グルメも絶品ですよ。
コナコーヒー、ビッグ・アイランド・キャンディー、マラサダ、ロコモコなどハワイならではのグルメを堪能しましょう。
文化や歴史を学ぼう
ハワイ島には興味深い文化や歴史が数多くあります。
観光客が多く訪れる西海岸には、歴史的に重要な建造物が集まっています。
例えば、かつては王族の別荘として使われたフリヘエ宮殿や、ハワイ最古のキリスト教会のモクアイカウア教会などです。
カイルア・コナの南にあるケアウホウ地区には重要史跡が集まり、復元されたヘイアウ(神殿)や、カメハメハ三世の生誕地など見所が沢山です。
また、ハワイ火山国立公園では、噴火活動が続いているキラウエア火山の様子や火山にまつわる文化などを学ぶことができます。
ワイメアの山岳地帯では、カメハメハ三世時代にカリフォルニアからやってきたカウボーイ「パニオロ」たちがハワイに独特の文化を残したようです。
歴史や文化の背景を知ることで、今のハワイ島をより深く理解できることでしょう。
ハワイ島でウミガメを観察しよう
ハワイの海岸は海水温が高く気象条件も温暖なので、ウミガメの生息に適しています。
それに加えて、ハワイの人々はウミガメを海の守り神として大切に扱い、ウミガメにとって生活しやすい環境を大事にしてきました。
このようにウミガメの生活環境を守っていくことで、繁殖にも繋がり、人間が近くにいても恐れず逃げなくなっているのでしょう。
ハワイの人々のお陰でウミガメに出会うことができ、間近で観察ができます。
ウミガメを見かけた際は注意事項を守ることで、ウミガメ生態だけではなく、ハワイの人々の思いを尊重することにつながります。
ウミガメの生態
ウミガメは、全部で7種類いると言われていますが、ハワイにはこの内5種類のウミガメが生息しています。
特に多く見られるのがアオウミガメで、ハワイ語で「ホヌ」と呼ばれています。
アオウミガメは草食動物で海藻などを食べて育ち、最大で体長1.5メートル、体重は90キロから大きいもので200キロまで成長し、ウミガメ科の中では最大です。
ウミガメを見るための方法
ウミガメを見るためにはどんな方法があるのでしょうか。マリンアクティビティの途中でウミガメに会えるものをご紹介します。
シュノーケリング
海の中の様子を覗けるシュノーケリングは、ウミガメに遭遇するチャンスが大きいです。
シュノーケリングをしていると、海藻などを食べているウミガメを発見することができます。気軽に海の生き物を観察する手段としては最適です。
急にウミガメが浮上してきた時はびっくりするかもしれませんが、静かに離れて距離を保ちながら優雅な泳ぎを眺めてくださいね。
ダイビング
青い海の中でウミガメと遭遇するのは神秘的です。優雅に泳ぐウミガメを横から見たり、下から見上げたりすることができるのはダイビングならではでしょう。
一度に何匹ものウミガメに囲まれて泳ぐこともあるようで、まるで竜宮城に連れて行ってもらっているかのような気持ちになりそうです。
ウミガメから何か特別なパワーをもらえそうな気もするかもしれません。
クルージング
ボートでウミガメの多い場所まで移動し、シュノーケリングやダイビングなどでウミガメを観察できます。
有名なポイントはタートル・ピナクルと呼ばれるウミガメが集まるスポットです。
ここは自然のクリーニング・ステーションで、体に付いた海藻や寄生虫をキイロハギなどの魚達に食べてもらっています。
ウミガメスポットまでのクルーズ中も、ハワイの風を感じたり青い海を眺めたりして楽しんでくださいね。
ビーチから観察
ウミガメは、午前中は岩場で海藻を食べていることが多く、日差しが強くなるとビーチに上がってきて日光浴をします。
甲羅を干すことにより健康的になるそうです。
ハワイ島は様々な場所でウミガメに出会えるのですが、季節によってはなかなか難しいこともあるかもしれません。
そんな時は、高確率でウミガメに遭遇するビーチを目指して行ってみることをおすすめします。
ハワイ島でウミガメを見られるポイント
ウミガメを見られるハワイ島のビーチをご紹介します。
プナルウ黒砂海岸
プナルウ黒砂海岸はハワイ島の南東部にある黒砂ビーチです。黒砂ビーチは溶岩が砕けて砂になってできたと考えられています。
この海岸ではアオウミガメとタイマイが日光浴をしているのをよく見かけます。
ポイントの特徴
ここはアクセスしやすいビーチなので、日中は観光バスが次々とやってきますが、普段は静かなビーチです。
バーベキュー施設、トイレなどの施設も整っています。
午前中は岩の間で海藻を食べていることが多いので砂浜にはあまり来ないようです。遭遇チャンスは午後の方がぐっと上がるでしょう。
アクセス
ヒロ国際空港からは車で南に約1時間15分です。
ハイウェイ11号線を南に1時間ほど下ると案内看板が出てきます。その案内通りに左に曲がって1マイル進むと駐車場に着きます。
マハイウラ・ビーチ
マハイウラ・ビーチはハワイ島の北西部に位置しています。ケカハ・カイ州立公園の中にある白砂の美しいビーチです。
ポイントの特徴
ビーチの岩場の方に行くと、海藻を食べながら、時々水面に顔を出すウミガメを見つけることができるでしょう。
ここはウミガメと一緒に泳げるビーチとして知られています。そっと距離を保ちつつ近づき、一緒に泳いでみるといいでしょう。
アクセス
マハイウラ・ビーチは、コナ国際空港から車で約10分です。空港を出て19号線を北に進みます。
ケカハ・カイ州立公園という案内が出てくるので、そこを左に曲がってください。舗装されていない道ですが、海岸方面へ左折してしばらく行くと到着します。
駐車場からトレイルを5~10分ほど歩いたところにあります。
カハルウ・ビーチ・パーク
カハルウ・ビーチ・パークはハワイ島の西部、コナの町から車で15分ほど南に走ったところにあります。
サンゴ礁が広がる海で、シュノーケリングをする人が多く訪れ、熱帯魚やウミガメを見ることができます。
また、サーフィン初心者にもおすすめの場所です。近くにサーフショップがあり、沖の方でサーフレッスンもしてくれるようです。
ポイントの特徴
ここの魅力はウミガメに遭遇する確率が高いことです。岩場の多いビーチなので、ウミガメたちが藻を食べにやってくるスポットになっています。
そのため、午前中は海を見渡すと海面からウミガメが顔を出すのを見つけることができるでしょう。
泳いでいたらすぐ横にウミガメがいてびっくりすることもあるようです。午後にはビーチで日光浴をしながらお昼寝をしているウミガメにも会えるかもしれません。
アクセス
カイルア・コナからアリイドライブを車で南に15分ほど行ったところにあります。空港からでも30分ほどで着きます。
駐車場には30~40台ほど停められますが、時間帯によっては混み合っているので注意が必要です。
リチャードソン・オーシャン・パーク
ハワイ島東部のヒロからアクセスしやすいビーチで、ハワイ島ではお馴染みの黒砂のビーチパークです。
溶岩が流れ込んで固まり自然の防波堤のようになっているので、波が穏やかな岩場が多く、そこに餌を求めてウミガメがやってくるビーチとしても知られています。
ポイントの特徴
このビーチでは必ずと言っていいほどウミガメを見かけます。時間が限られているけどウミガメに会いたい!と思っている方は、ぜひこのビーチに行ってみましょう。
黒い岩の方でよく見かけるので、きっと高確率でウミガメに会えるでしょう。
地元の人で賑わうビーチですが、観光客もそれなりに多いので気軽に遊びに行けるビーチです。ヒロ方面に宿泊予定なら、ぜひ行ってみてくださいね。
アクセス
ヒロからはカラニアナオレ・アベニューを東に15分ほど走ったところにあります。
海沿いを走るので、途中でいろいろなビーチパークが出てきますが、リチャードソン・オーシャン・パークは奥の方にあります。
遭遇率が高くなる時期・時間帯
ウミガメに会うためにビーチに行く場合は、季節や時間帯を考慮すると出会える確率が上がります。
午前中は海の中で海藻を食べていることが多いので、海の中のウミガメを見たい場合は午前中がよいでしょう。
午後からは日光浴をすることが多く、ビーチでお昼寝をしている姿を見ることができます。日光浴をする理由は甲羅を干すことで健康を保てるからだそうです。
そのため、太陽の日差しが強くなる時間帯に砂浜でお昼寝をして、夕方には海へ帰っていきます。
一概には言えませんが、だいたいお昼から15時ごろまでの時間にビーチで会える確率が高いでしょう。季節は4月~11月の夏がベストです。
ウミガメ観察の注意点について
ウミガメは絶滅危惧種なので、ハワイ島で今後も繁殖を続けていけるように、私たちはできる限りのことをしなければなりません。
そのため、特別保護動物に指定されており、観察する際の注意点がいくつかあります。
まず、決して触ってはいけません。指定された距離以内に近づいてはいけませんし、餌を与えてもいけません。
ビーチで日光浴をしているウミガメには、距離を保って観察してくださいね。距離を保てばじっと見るのも、写真を撮るのも大丈夫です。
海で泳いでいる時に近くに居合わせた際は、静かに離れましょう。違反すると500ドル以上の罰金が課されますので気を付けてください。
ビーチによって近づける距離には差があるので、各ビーチにある注意書きの推奨距離はしっかりと確認するようにしましょう。
ウミガメを見たいなら高確率で遭遇できる
ツアーに参加するのがおすすめ
せっかくハワイ島に来たなら、ウミガメに会わずに帰るのはもったいないですよね。高確率でウミガメに出会うためには、ツアーに参加するのがおすすめです。
ウミガメがいるスポットや時間帯などを熟知している現地のガイドが案内してくれれば、心強いこと間違いなしです。
おすすめのツアー3選
ウミガメに会える確率の高いツアーを3つご紹介します。
野生のイルカ&ウミガメ シュノーケリングツアー
野生のイルカ&ウミガメに会えるシュノーケリングツアーです。
すぐ近くで何十頭ものイルカが泳ぐ姿を見ながらシュノーケリングをしたり、時にはウミガメと一緒に泳いだりできるかもしれません。
日本語ガイドによる説明やサポートがあるので初めてでも安心して参加できます。11月~3月はクジラに会えるチャンスもあるようです。
イルカを探しながらクルーズし、シュノーケリングのスポットを探ります。ハシナガイルカやハンドウイルカ、マダライルカなど、どんなイルカに出会えるか楽しみにしてください。
料金は大人(12歳以上)120ドル、子供(3~11歳)90ドル、幼児(0~2歳)無料、見学者(3歳以上)90ドルです。
ケアラケクア湾シュノーケリングツアー
海洋保護区に指定されているケアラケクア湾で、サンゴ礁やカラフルな熱帯魚、海の洞窟をシュノーケリングするツアーです。
ケアラケクア湾での絶好のシュノーケリングポイントである「キャプテン・クック記念碑」の周辺までボートで移動します。
クルーズ中はハワイ島の青く澄んだ海を堪能してください。ウミガメや野生のイルカにも出会えることが多く、冬の時期はクジラを見ることができるかもしれません。
スタッフが事前にイルカに遭遇した時の関わり方を説明してくれます。安全確認も行いますので安心して参加してください。
料金は、大人(13歳以上)106.63ドル、子供(8~12歳)95.86ドルです。
サンセット・ディナー・クルーズ
夕日に染まる海を楽しみながら、ハワイ島の歴史や文化を感じるクルーズツアーです。
カマカホヌ湾を出港後、歴史スポットを眺めながら移動し、キャプテン・クック記念碑へ向かいます。その後、沖で停泊してディナーの時間です。
運が良ければイルカやウミガメ、マンタにも出会えます。冬はクジラにも遭遇できるかもしれません。
料金は、大人(18歳以上)149.19ドル、子供(6~17歳)95.14ドル、幼児(0~5歳)無料です。
まとめ
ハワイ島でウミガメに出会える情報を中心にご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ウミガメはハワイではホヌと呼ばれ、幸運を運ぶ海の守り神として大切にされています。
ハワイ島でぜひホヌに出会って、幸運のお裾分けをもらってくださいね。